川面は流れを取り戻す

雨が降り始めそうなほど晴れている
明るくはないが雲はない
もちろん夜でもないし、むしろ透明だ

そんな空の影が大きく街を覆っていて
私には君を見出すことが出来ない
静かに海を目指すだけの君の足音なら
不思議に足跡が見えるほど聴こえてくるのに
君の場所についてはサッパリ分からないのだ

昨日のベッドで隣に横たわっていた
眠っている君の笑顔を想い出して
雨が降りそうなほど晴れている空は
少しの明るさを取り戻す

川面は写真から流れを取戻し
海にまで連なる哀しみの行列に接続し
君を見つけられない私は一人なのか分からないまま
君の居場所から聴こえてくる涙を探していた

信じられないかもしれないが
そのときも雨が降りそうなほど晴れていて
実際、私は雨にさえ打たれ始めていたのだった
2014-10-09 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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