逆空

ああ、俺が愚かにも信じていた俺のなかの、なけなしの愛情よ
それは全くの偽りでしかなかったよ
今、俺は、たった一円のために、あのクソ豚野郎を殺したいんだ
殺しちゃいけない理由を探したが見つからないしね
いわゆる塀の向こう側に行ったってかまやしない
むしろ胸を張って塀の向こう側に行きたいくらいだよ

ただ殺すだけじゃ物足りない
ふんじばった後が肝心だ
目が閉じれないように瞼をセロテーブで止めて
ヒーヒー叫ぶのを聞くか聞かないかは、そのとき次第だから
轡くらいは咬ませておこう
生爪を一枚一枚を剥いで、一つ一つの骨を折り砕いて
それから耳、鼻、指の一本一本を削ぎ落としてやろう
死ねない程度に全身に針を突き刺しながら、ね

ああ、俺が愚かにも信じていた愛情というヤツよ
本当に、そんなのは真赤な嘘でしかなかったよ
俺は、たった一円のためにでも、あのクソ豚野郎を殺したい
もう生きていたくないほど苦しめてから
永遠の時間を掛けて、たっぷりと殺したいんだよ
塀の向こう側から見る空は、きっと、どこで見ても同じ空だ
電気椅子でもなんでも結構さ、空がチラとでも見れさえするなら
なんなら想い描くことが出来るだけでも、ね
それで十分、俺はあのクソ豚野郎を喜んで殺したい
永遠の業苦と一緒に、生と死の狭間に埋めてやりたい
2014-10-10 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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