想い出している

早足で駆け抜けてゆく午後の光を浴びながら街角を曲がる自転車の速度を追いかける少女の髪が風になびくように流れてゆく午後の雲を断ち切るように地平線に伸びる飛行機雲を追いかける君の視線を想い出している。
きっと、そこに君がいたのだろうと囁く自分の声に導かれて想い出している。
もう一度、囁こうとすると君の耳は消える。聞く耳だけが消えて、聞かない耳だけが現れる。そして、もう一度、繰り返されるのだ。
ああ、確かに早足で駆け抜けてゆく午後の光を浴びながら街角を曲がる自転車の速度を追いかける少女の髪が風になびくように流れてゆく午後の雲を断ち切るように地平線に伸びる飛行機雲を追いかける君の視線を想い出している。
一度だけで通り過ぎて戻らないすべてを追い抜いて、繰り返される、もう一度だけ、もう一度だけ。
ああ、確かに、確かなことだった。君以上に確かなことに縋って、ああ、引き戻されるのか。
うんと曖昧な記憶のなかを早足で駆け抜けてゆく午後の光を浴びながら街角を曲がる自転車の速度を追いかける少女の髪が風になびくように流れてゆく午後の雲を断ち切るように地平線に伸びる飛行機雲を追いかける君の視線を想い出している、想い出している。
2014-10-11 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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