停止

山で伏し、ここに湧出する水はもう、
既に汚わいに満ち汚れて飲むことが出来ない
幾工程をも受け付けないので、そのままに飲むだけだ

充満する死のなかで、伏流水の毒が更に満ち
あの一匹の、痩せ衰えた影を落とし歩く
老犬の姿さえもが街を行くことはない

拡がりは海に、収束は山頂に(あるいは逆に)
高さが支配する生死の豊饒なる単調さ

毒水にのみ咲く、その美しい花を愛で
美しい人は老人の皺よりも残酷な皺に満ちた手で
きっと大地を撫でるだろう

風も吹くことがない
そよと吹く風があっても死に絶えてゆくものばかりで
風に吹かれることがない

私はもう、私ではない私だし
私である私ではないものだった
きっと最初から、そうであったように
どうせ最初みたいなものに
戻っただけであるように
2014-11-03 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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