その、月曜の朝に

白く光る空が小さくて、ベランダは
遠ざかろうとして、すぐに消える煙を追っている。
沈黙する屋根が、いくつもくすみながら並び
午後に向かうジェット機の轟音が掠めてゆく。

名を奪われて立つ、白く枯れた数本の樹に
気ままな名前すら与えようとすれば力尽きるだろう、
忙しい車が何台も同じ顔で走り抜けながら
排気ガスだけを置いてゆく

だれもいないし、だれもいなくて良い
拒絶の抽象性は残酷で、きっと無意味だ
接続詞の意味を問いながら、
なににも接続しない接続詞が、無数に繰り返されている

それで良いのだと、君は言うだろうか?

近づいてくる山々に沸き立つドライブを想い出す、
小さな手を、明るい声を、愛した横顔を
どこにも行かないまま、そして行けないまま
一つが無数だった別れだけが訪れる

すべてを終わらせる別れなら
あまりに優しくスクリーンを彩るというのなら、
苦手な映画館の椅子に座るのも良いかもしれない

空は、もう
白い光を投げうち始めている
鳥さえ飛ばない午後の、空になる
2014-11-09 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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