知らない

知らない知らない、
知らない死が遠くでいくつも生起し
それを告げるのは黒鳥の乾いた鳴き声で
少しは想い出されるだろう
古い墓碑が、詩碑が、巡られぬそれらが

湖岸を永遠に巡る小舟のように
いくつもの溺死体が川となり、流れる川となり

決して光ることのない空の光さえ頼って
一つの足音のなかに隠された所有者のない哀しみは
想い出を持たぬ、記憶を持たぬ、思考を持たぬ

知らない知らない、
知らない命が誕生するとき
空は決して光らない

無為の涙が大河となり、あるいは無数の
溺死体たちが渦中に隠されるだけで
空は光を拒絶する

あらゆる誕生を祝福して、
空は光を拒絶する
2014-11-14 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補