砂浜にて

開かれた空間を、もう一度、そっと閉じて
季節という季節が通り過ぎるように君の灯が消え
もう一つ、余った季節を私の季節としようか

砂浜のなかに造られた砂場で戯れ、
そのまま波に消えてゆく子供のように
夕暮時に迎える声のない、哀しみのように

誰も知らない、その前を通り過ぎて私たちの秘密は
明かされたまま、どの瞳をも素通りしてゆくが、
世界の果てまでをも素通りしてゆくが、
決してどこにも留まるところがないが

君が耳を傾ける汽車の音は空想でしかなく
私がおどけて真似をした音を、君は憎むだろう

それで良いのだと胸の痛みを抑えながら
歩き出すことすら出来ない道の、
その路面の冷たさに、更に足を失い
閉じてゆく空間の向こうにだけ君を追い

もう、知らないだけの季節しか迎えられない
遠く消えてゆく君の背中を知る季節は、もう愛せない
2014-11-15 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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