十二時の鐘

君を喪う十二時まで、もう少しの間がある陽射に
既にして君を喪い、後退するバス、遡る月、
拡がる廃墟、拡がる都市、あらゆる歩行、あらゆる
途絶え、途絶、それは挫折ではない、
それは拒絶ではない
拒否では、ない

十二時の鐘を打て
- おおぅ、十二時なら、もう過ぎた
十二時の鐘を打て
- おおぅ、十二時なら、虹の向こうだ
十二時の鐘を打て
- おおぅ、十二時なら、君が打ちたまえ

汀に打ち上げられて十二時は錆びている
鈍色のなか、はるか遠くに錆びている

後退するバスの警戒音が駐車場を巡り
鏡のなかで月が光り始め、廃墟が見渡され
ホルマリン漬けの都市が生き返り
あらゆる歩みが試みられる
あらゆるものが途絶えることなく挫折し
拒絶され、拒否され

- おおぅ、十二時なら、まだ先だ

十二時の鐘を打て、君を喪うには遅すぎた
陽射のなかに溶ける君を、十二時の鐘に与えよう
既にして喪った君を十二時の鐘に捧げよう
だから、十二時の鐘を打て

- おおぅ、君が打て、十二時を
2014-11-17 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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