雨の坂を上る服従、永遠の

降り過ぎて、もはや止むことのない、
その雨の坂を、鏡のように永遠のなかに持ち込み
一つの季節、その終焉を書き込みながら
刻まれ続ける痛みにさえ耐える公園の嘆きを
一つの時間さえ引き受けることなく通り過ぎる彼らを
冷たい人だとはだれも指弾するようなことはしない

冷たさとは、この地上を照らす光であったし
この地上に触れることの出来ない闇であったから
降り過ぎて、もはや止むことのない、
その坂の雨を、静かに通り過ぎる溺死した男の表情を君は
覚えることも出来ないまま忘れてゆく

永遠の忘却のなかにすら想い出される痛みとして
君が一つの疼きを振り返ると、
その振り返りが一つの季節を形づくり
形相に沿った、ある季節が中身もなく訪れては
もう二度と降ることのない雨の坂を上るだろう

大きく回旋する船の舳先に立つ自由な像のように
君の振り返りが一つの国であり
無邪気な残酷さを振りかざす王国として君臨し
ただ忘れられないだけで降る雨の坂

一つの季節、無数の季節、
決して訪れを知らない季節や
過ぎ去ることを知らない季節や
君そのものである季節を降る雨の坂となり
ただ一人の臣民としてかしずいて私は

終わることのない服従に、
ある種の従いすら永遠に、
それが雨の坂なら続くだろう
2014-11-24 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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