白き骨

光る鍵盤を踊る指の合間で泡立つ波のように
君の後ろ姿が林の向こうへと去ってゆく

写真を煽りながら吹く風のなかに散る街灯の
少しの涙を夜が抱きしめ
アルコールを燃やしながら君が泣く
小さな子供が子犬の遺体を埋めている汚れた庭で

遺棄された心理を拾いながら
長いトンネルを掘り続ける地下鉄のホームに
吹かないはずの風を想い出すと
夕暮のなかを漕ぐ自転車で歌われる唄がある
哀しみを捨て切れない君の唄がある

ここで途切れるはずの続きを
なぜ書き続けるのかと問いながら
ぼくの哀しみは居所を喪ってゆく

明日、掘り出された庭の犬は
もう吠えることのない白い骨

星灯りをあちらこちらに散りばめながら
闇を滑ってゆく、白き骨
2014-12-13 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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