みずぎわ

冷たい水面に視線を滑らせながら
揺れる水平線を見つめていると
滑らかな光だけが口のなかに飛び込んでくるし
もがくように歩く足は街を踏まない
きみの立つ街角を曲がることもできない

とおくで入道雲が立ちあがるように
背中のなかで羽が立ちあがり
乾いた大気のなかへと私は放られる

眼下に見えるのは大きな目玉ふたつを
水面上に突きだし震えているだけの私だが
そのとき私は神の視点さえ持ったのだ

決して自らの意のままにならない神として
私は小さく震えている

手のうちから上り始める三日月にさえ
震えが止まらない弱々しい神として
もういちど水面上を遠くまで見つめ直し
溺れながら眠りに就いた

イワシをかじりながら
ショッパイ眠りに墜ちた
2014-12-14 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補