英雄

流れる血の元を辿れば一筋の川だ
切り裂かれた古木の根太、
掘り起こされ、雨ざらしにされる記憶
古代の荒々しい大地と空との記憶は
私には見えない血を流して川を下る
荒波さえゆたかに鎮めて
知らない国の埠頭を凍らせて
どの埠頭からも出航し始める一艘の帆船の
帆のなかで眠る錆びた時代
語られない愛だけで生きてきた
一人の老婆が編み物を頼りに泣いている
苔むした墓石と真赤な夕暮に
川は精一杯の狂音を響かせながら
今日も真赤に染まっている
2014-12-18 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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