今日の唄

-もう終わりにしようじゃないか
そう詩人が告げて倒れる場所は、どこかにないか
委託された預言の実現を追いかけて
私は採石場を彷徨っている
なによりも立派な碑石、いや墓石を
山頂だけが占める空を
私の瞳が覆っているというのに
なぜかしら私は泣いている
あらゆる文法に背を向け
詩人は、どこまでも遠くを目指す
そう信じていたのはいつだったか
詩法の影は、もう薄い
詩語の漂う波は凪いでいる
-時代が変わったのだ、適応だ
深化する進化の大波に
伏流水のように対抗しながら
しかし湧水はついに涸れたのだ
小さな公園を造園するときに
掘り出される小さな遺跡
終った戦いを終わらせないために
虚しい試みだけが一人、続いていた
掘り返した草の根だけが逞しく
女は今日も今日の唄を唄っていて詩人は、
男だった
2014-12-21 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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