届かない吐息

公園には揺れることがないブランコがある
甘い香りの雪が降り始めていて私は
あなたの涙が怖くて影を落とせない

遠くから訪れるものだけを待っていたのに
今ならとなりにいるものだけを待っている
風のなかに消えるものだけを待っている

瞳を隠して瞼が陽のなかで泣いている
あなたの吐息が届かない
やさし過ぎるあなたの手紙が手のなかで冷たく
微かな風にさえ散る脆さであれば

記憶の波に侵される愛ならば要らなかった
あなたが歩く街の記憶なら要らなかった
私をなぞるあなたの指の記憶なら、要らなかった
2014-12-28 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補