久遠に降る

-だれの足跡も残されなかったら
 それはぼくが登った山だ
永遠に降る雪のなかできみが言う

-今宵、聖夜なら星は天に還るだろう
ぼくは、そんなフレーズを想いつきながら黙っている

街にはきらびやかなすべてがあった
醜悪さえ輝けるなにかがあった

ただ雨が降らないという理由だけで壊れる愛があったし
ただ風が吹いたという理由だけで蘇る愛さえあった

通りすぎるのは車であって欲しくなくて
素敵な香りをまき散らしながら走る地下鉄だって走らせた
きみとぼくの二人さえ、そこにあったのだ

世界中の希望を一つに集めたような
そんな歌だって響き続けていた
壊れる愛も、蘇る愛も、生まれる愛も

-すべてを祝福する意志となった影なら忘れられる
きみが、そんなフレーズを想いつきながら黙っている

-だれの足跡も残されなかったら
 それはきみが登った山なんだね
永遠をさえぎって降る雪のなかでぼくが言う

ぼくらの幻想を雪が降る
絶望の不足を補うために雪が降る
はるかな垂線を横切って
永遠を知らずに雪が降る
2014-12-30 00:00 : 試詩的終宴 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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