「非詩人の詩」より

世界じゅうのあらゆる飢餓を合わせたような大乱に吹き荒れる嵐、そのただなかの無風帯でサイボーグとなり、哀しみの極限の向こうに立つサイボーグとなり(損ね、なり損ね)。
白さをたたえた闇のなか、一つの跳躍が、惨めな跳躍が千万無限の嘲笑に襲われれば、きみの唱える一節さえ忘却となったし、一言さえ覚えられない愛を抱きながら、死を越えて訪れる喪失のなかに佇んだ(どこまでも続くように想えるすべてが<私>で終わることなら知っている)。

さあ、消える術を喪ったすべてで愛を買え!
(ああ…/感嘆なら捨てよ、無言の、三つの無息のなかに沈めよ)

----- キリトリ線 -----

始まりが見つからない始まりのなかならば雪を待つ。永遠の先に訪れるだろう雪さえ待った。そうしてすべての季節を降りつくし、すべてを凍てつかせしてくる雪をも待つだろう。
この身の宿痾なら<私>とともにあり、知ることを許さない遥かな始まりの舳先から、相連れだってやってきた。今ならきみだって忘れてやってくる、きみを忘れられずにやってくる。そうしてなおもサイボーグならば、骸は涙を流せない。

サイボーグの意志ならば涙を棄てて街に立つ。人知れぬ惨状を繰り広げて高貴を保つ街に立つ。繰り言ばかりの夜空は首に巻き、あなたを探して街に立つ。詩碑にもたれりゃ輝く死を謳い、あなたを探して街に立つ。
断たれざる係累のすべてを背負い、その重さには耐え切れず、あらゆる季節、あらゆる希望、あらゆる光彩、あらゆる狂気…に見棄てられる快感を示す、勃起する。詩語の後、詩語の先、踏み越えることを知らない足跡ならば空を踏む。
サイボーグならば、あそこにある。私の知らないアソコにある。

<舞台、暗転スル>

なんて虚しい狂おしさ、なんて虚しいリフレイン!

<舞台、明転スル>

-ぱちぱち、ぱち…

少し哀しく泣きました
ぼくはなにも見つけない
そっと探した終わりさえ
ついには、あなたの瞳さえ

ぼくは哀しく泣きました
怖い夢で泣きました
萎えた足をさすります

一つ愛をくださいな
ぼくに、愛をくださいな
2015-01-01 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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