街だけが待っている

無人の夜を探しながら眠らぬ川に沿って
歩き続ければきっと海に出るから鳥は
歩くより飛ぶのだろう

美しい星灯りを手のひらに零し
去ってゆく夜の後姿を紅く染めて
忘れられた夕陽がどこかで降っている
風なき雨より静かに、むしろ雪より静かに

そんな夕陽なら私はいらない
私の欲しいのは朝焼けだから

夜の背中を追いかけることなく
ただ青空を見たいがために燃える
そんな朝焼けだから

疎林を抜ければ必ず
二、三の疲れが待っている
疲弊した建屋のきしむ音
忘れられたレールが錆びる音-
そんな音なら聴こえないのに
私を酷く疲れさせる、疎林の先

海が恋しい、激しいひと時を散る
無数の波だけがすべての海が
それでも街が待っている
夜明けを過ぎていまだし夜の
それでも街が待っている
2015-01-05 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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