寂しい迷宮

逆光を光る街の流れに風が吹き込むと
一羽の黒々とした鳥を見送った日がよみがえり
連結すべき日を探してさまよう、
街角と街頭との違いが分からない

ひどく遠くまで見送る瞳だけを想い出しながら
夕暮までの永遠を過ごす降雪、
正しい歩行が寂しい迷宮を直線に変えると
もう、私たちは出遭えない

睡魔がひしめく坂道を前に、その先に
一瞬の眠りに就く愛でもあれば、私たちは
どんなに眠りながらでも抱き合っただろう

細い枯枝に舞い戻る黒々とした、それは羽根
飛ぶことを忘れて空を舞うだけの、
一羽分には到底、足りない、それは羽根

逆光のなかを眠る白夜の祈りは白く
冷たい雪となり、冷たい氷のきみに降る
幾千億の歳月に忍び込めば、それは羽根
黒々と逆光を降り直線だけを示す
ただ、ひたすらに真白い、それは羽根
2015-01-06 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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