星座の、ダイアローグ

その予感は止まることのない時計の下敷きであり
それでも動きのない身動きを試みている
きっと炎天下にあろうとも汗の一滴も流さずに、その予感は
灼熱にも熔けることがない

沈黙のモノクロ写真に重ねられ続けるモノローグ(独白)
林立するビル群は、その高さを喪い
早足で歩き、あるいは駆けぬける人びとは速さを喪った
時の狭間にはなにもない海を想いうかべる哀愁を捧げる

しかし哀歓を嫌って季節は巡りを捨てるだろう、いつか
夕暮、夕暮、朝焼けと区別のつかない夕暮よ-
暁、暁、夕暮と区別のつかない暁よ-
橋の上に立てばきみたちの違いは方向だけだったが
橋の下には川が流れていないのだ

失うことができないすべてが連れてくる、二人のきみ
そこから始まるだろう過去と未来
失うことが出来るのは今、ここだけだったし
失われてきたのも今、ここだけだった
(そして失ってゆく今、ここ、それらの連なり)

予感を想い出している、あの予感を
遠くまで一色だけで塗りつぶされた海さえ懐かしんだ
きみがベンチに座り、そして立ち上がるときに残した音
きみが座るときに見上げた星座、そして立ち上がるときに見上げた星座
だれにも知らせることなく、きみが認めた星座は
あの予感に似て空を動くことがないかのようだった
2015-01-19 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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