冬の歩みに似て

今ならば私は一歩一歩と歩むこと
その重さと軽さをともに
冗漫にさえ語ることが出来るだろう
感情の、あるいは情感のと呼んでもよいが
その無意味さとともに
地平線の遠さ近さのように
ついに私は私との間しか歩めない
そこには冬の
あの一片の雪の重さがあり
あの一片の雪の軽さがあって
コーヒーに洗われた歯が
白くあるいは茶けて
青い空も灰色の空も見つめるだろう
それを現実とすることも
幻想だとすることも意味のない
色のない空を見つめているだろう
今ならばコーヒーに洗われた歯が
ただひとつボンヤリと
ただの空を見つめているだろう
きみの知り得ない空と
ついに私がきみに渡し得ない空と
いくつかの空を巡りながら
ひとつの歯が朝のコーヒーに洗われる
重さと軽さが等価を示す
現実と幻想の重なって降る
あの冬の一片の雪として
今ならば私は一歩一歩を
すべて忘れてしまえるだろう
2015-01-25 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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