影ふみ

踏む足を待たずに折れてゆく影のなか
こぼれる季節の乾いた記憶だけで
川面を知らない枯木のように眠り
吹く風を持たない雨のようになら眠らない
一羽では帰ることもできない白い鳥が
帰ることを忘れる暗闇になら二羽で還る
ただ凍えるだけならば愛に近いと告げられ
ひたすらに響き渡る詠唱を破り
光を記さぬ詩碑だけを愛して闇を抱く夢
ひとりでしかあれぬものらが鉱石の
冷たい哀しみに触れるように
どこまでも淡くなる死を求め始める
すべて歩いた足なら切り捨てて
足音のなかに沈んでゆく足あとのように
凪いでゆく波に海が消えてゆくように
ふり返りを折れてゆく風のなか
影だけは踏まない足を待ち続けている
2015-01-31 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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