夕暮のなかに

風の吹かない理由を投げ捨てて
海を知らない島を放浪する渚の音と
遠く虚無に沈んでゆくあなたの重さを
腕のなかに感じながら
空ろな人影が通りすぎる街角を
まるで花がゆれるように曲がりながら夕暮が訪れてくる

けっして知らない夜を迎えるために
夕暮は美しさを増そうとはせず
見られることを捨てて隠れる森を探し
そこで私は、あなたと出遭う

愛するように出遭い、出遭うように愛し

私たちを夕暮に沈めてゆく

夜を知らない夕暮のなかに、沈んでゆく
2015-02-03 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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