丘の空

岬からこぼれるひとつの小石のように
その空からなら哀しみが零れるだろうと
二人して仰向いた丘の広さは優しく
想い出として遠ざかるには優しすぎ
物語には優しさ不足で
その具合が二人にはちょうどよかったのだろう

遠くまでは飛びゆかない鳥の影
猛禽類の速度で二人をまたいでゆく季節
川の音が近すぎる丘の上なら
さびしさに似た哀しみで草をなびかせ
そこで眠る二人を忘れてふく風も
運ぶ雲を忘れて凪いだままだろう
歴史が語るいく本かの木を抱えて
今日も知られるままに忘れられた丘の上を
見上げる人を待つ空が深く広がろうとしている
2015-02-06 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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