消えてゆく、一日のはじまりが

射し込む陽射し、その幾重かの影、
その向こうにある、くすんだ青空、茜色に染まり始めた空…
小さな窓の小さな隙間から見える屋根は複雑で語りきれない
こぼしていたのは雲ばかりではなくて
もっと大事なものがあるということだけは覚えている

発車することなく鳴り続けるエンジン音、
乗車する客を持たない路線バス、
行先には向かわない路線バス、
オレンジのパーカーを着て通りすぎる夕暮のなかの人
彼の歩みを止めることのできない恋人の声を聴く

一日なら、あっという間に終わってゆくのに
一日の始まりはとてつもなく遠い
拷問にあっているかのように遠過ぎるほど遠い
幾重にも重なる祈りのようにうっすらと積り、
ただ消えてゆくだけの一日が、それでも始まり、
その始まりは、とても遠い
2015-02-11 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補