休日の日記

昼近くには、もう起きたことすら忘れたままのコーヒーがある。

休日になったらやろうとしていたことは、もう前日には出来なくなっていて、逃げ込んでくる読書を温かく迎えることさえ出来ない。弾き損ねた灰ばかり落とす煙草は、それでも指先を捕えたまま放すことがなく、ひとつの休日、まるで塊となった時間たちを煙で満たすまで息絶えることはない。ひとつふたつ愛らしい嘔吐が過ぎ、義務感だらけの食欲に洗われて昼食を唱えている。

想い出せる恋人なら、もういらないし愛せない(いく度も書いたと想う)。休日の前日か、その前日だったなら、いくつかの告白された愛があるはずだ。横たわった記憶のない眠りのなかでは追いかけることの出来ない追憶だけが何度でも蘇っている。今日も空っぽの駐車場に立ち、乗員のいないバスを無数に見送っていた予定を握りしめている。春は、もう来ないらしいと聞いた。

春一番が吹こうとしていて、冬は、もう去ることが出来ないとも聞いた。ひとつのコーヒーが冷めるのにさえ、非常に時間がかかるのが難点という日だったと記しておく。
2015-02-16 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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