地球を、見る

背中を見つめながらたどり着く坂の頂きからならすべてが見えない
せめて夜になれば星か月でも見えないかとそわそわと気ぜわしく見回してみるが
いつまでも夜になることもないまま花瓶を一つ割ってしまう

透明な花瓶をひとつと白い花瓶をひとつ、ガラスの花瓶と陶器の花瓶
ふたつして同時に割れながら違う音を最後に生きているように想える
冷たいだけの雨なんて嫌いだったので活けられていた花が
流れ出した水にひたされて泣き出したように突っ伏している
むしろ泣き出したいのは私たちだったけれど私たちには、突っ伏す床がない

床のように見える月のうえで静かに並んで
遠い地球を眺めているように地上を床に敷き
上らずに(そして下らずに)済む坂だけを探し続けていた
2015-02-19 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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