風の吹く

風が強く吹いている今は、まだ冬なのだろうか、もう春なのだろうか。
気圧、熱、公転、地軸の傾き、太陽からの距離、その他諸々…私の風は諸事情によって吹いていて、それによって強さが変わるのだけれど、その諸事情を私は知らない(ほんの少しなら知っているかもしれない)。その理由という、あるいは原因という国境は遠すぎて届かない、天気予報が当たらなくとも憾むに値しないことだ、当たったとて変わる日常こそ疎ましいだろう。

遠く海を感じる季節を、いくどかは越えた。身近に、それこそ身体中が海であるかのような季節もあったと記憶している。そのとき、きみはいなかったが。
なんどでも飽きずにめぐる、そのひとつの季節のなかには確かに私がいて、君もいて-などもしたかもしれないし、しなかったかもしれない。しかし、どちらにしても意味を成すには遠かった、そうは想わないだろうか?それは、あるいは倦怠によるのかもしれないし、ただ疲れているだけからの想いなのかもしれないけれど(だって僕は、そんなにも君を愛していたから)。

さて、ひとつ話しておくべきことがあるとしたら、それは何であろうか。
色々と想い浮かぶようで、これは、中々の難問、そして良問であろうかと感じる。この「良問」という言葉は受験生用の問題集に付されるのしか見たことがないのだが、良い言葉だとは想わないかい?良い答え、解答は良い問いに導かれるものだ。そして、これは良問なのだ、そういう意味でも。

さて、ひとつ話しておくべきことがあるとしたら、それは何であろうか、何であろう?
このように迷うことさえ楽しくなってしまう、愉快になってしまう問いを、ぼくは知るようになった。
いつのまにか音が聴こえなくなった風よ、君なら、どう答えるのだろうか、それとも吹き抜けるまま微笑を返してくれるだろうか。そのときは、きっと春の穏やかな風であって欲しい。秋の風であっても良いのだが、初秋の、夏の気配が少し残る、あの…

さあ、時間だけは待ってくれないようだ。
ひとつ、聞いておくべきことがあるとしたら、それは何であろうか?
次に逢ったときには、聞かせておくれじゃないか(古い言い方だろう?)。
2015-02-28 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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