凍ったままの人

視界の悪い空を見上げても見えてしまうだろう、
その醜さを忘れさせてくれるなにかを求めて地を這うとしても、
もはや大地が与えられることはない。

それならば美しい人が座り続ける椅子の傍らに、
そっと水たまりが出来るように下る陽だまりをつくっては、
閉じられた瞳の見る景色を共にしよう。

もう開かれることがないだろう唇の朱さから
命を奪った証として紡がれ出ることばなら
一羽の鳥と一尾の魚が死体のまま奪い合う。

闇にあって白く染まりゆく宮殿の静謐のなかで
動くことを忘れた像をかき抱き、
いく人かが疲れ切ったまま泣いている。

静かな傲慢さを永遠にして、
妖艶な微笑が地平線を覆っている。
2015-03-21 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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