眠り、そして眠る

寒さのなかで眠れず、眠りのなかで寒さに堕ちていった
ソファが温まれば冷たいままの私が
微かな熱となって、どこかに届いてしまう、
そんな不安に揺れる葉を見上げながら
深さを失ってゆく空を苦しげに舞う鳥を見ている
もしも、と仮定したいことを考えながら
一瞬で喪う横顔を愛しては、ドブに浸かる
どこに流れてゆくことも放棄したものたちとともに
ただ朽ちえるだけの時間しか共有せずに
その時間を緩慢にさせる寒さは どうしても、愛に似てしまう
ひとつひとつを抽象化するだけで無限に伸びる回廊を
知らない古代が歓迎するが、だれの歓声も聴こえない
だれの声も、届きはしない
腐敗の終焉に位置するドブに、
ひとつの安らかな眠りを置いて、私は眠る
2015-03-25 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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