聞こえない噂

放たれた何気ないひとつの問いが街を巡る
孤独な女が置き去りにされて残酷さに目覚め
街角を殺しながら歩いている
無数の無表情が雑踏を形成して
感情を失ったまま、ひとつの生命体に成長する
ひとつの問いが街を巡り
生命体の深部を貫こうともがいている
どこにもない、深さも、浅さも
その生命体には、なにもない
孤独な女が、彼らを殺して吐息を手にする
けっして二人にはならないまま
燃える月、冷える太陽、枯れた花々
それらの持つ象徴の命と
女が黙って心中したと、噂にだけだが
あなたが聞いたことはあるだろうか
聞くために街で死んだことはあるだろうか
聞こえない耳だけになったことがあるだろうか
2015-03-29 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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