永遠に近すぎる、トコロ

今や静まり、ひとつのラインである汀には
流木や貝殻や缶やらがいろいろあって
それも明るい陽射しに照らされているので
明るい未来を探しに来たら哀しむだろう
それでも子らなら、喜び駆ける

君はひとり、恋人を傍らに
水平線を見守るだけの平凡な番人だが
恋人は石像のように無口だ
冷たい朝、冷たい正午、冷たい夕べ
順々に打たれて君もまた、無口だろう

永遠の扉には手を触れるな
ひとつの掟に無数の賢者、無数の知恵
ただ永遠というだけの概念に
無限と言う、極限と言う、無数とは言った、しかし
永遠の扉に手を触れてはならない

汚物に塗れて苦痛のうちの苦痛に悶え
足蹴にされる平凡な番人よ、君は
君自身の、そのような最期の最期において
それでも口元を歪ませながら
ニヤリとは笑うのだ

そして今や静まり、
ひとつのラインである汀なら
永遠の扉には、手を触れるな
最期の笑いを残したいのなら
永遠の扉には君よ、
決して、その手を触れてはならない

掟ではなく、君の矜持のために
氷像の恋人はなく
掟を捨て去った君の、
君だけの矜持のために
2015-03-31 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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