Endless Rain




【 探す雨を、見失い 】

たぶん、ある辺境からだ
そして、見知らぬ辺境へ
世界の涯だけを歩き続けている気がする

あなたに仮初めの別れを告げた後
大好きなバラッドを流しながら
テーブルに突っ伏すということを試してみた
そのままに眠ってしまい、
あなたを忘れそうに感じたので起き上り、片膝を抱く
あなたを抱くように、冷たい膝を抱いた
(せめて、あのバラッドだけでも、
 そのまま聴こえていればいいのに…)

ときに狂気の大口が見えると
安心する、ほっとする
そのなかになら居場所もあるだろう、と
悦びに震えさえして
安心する、ほっとする
天の門ででもあるかのように、くぐる。
足下に辺境の縁石が転がる、鈍い音を立てて
残酷な音だ…と、更に乾いて嗤う

夢、あるいは霞、
そういうものだったと気づく。

幾度目か、幾度目なのだろうか?と、またも、
いつかから、涸れたままの涙を流し、大きな声でなら
泣きさえしながら歩きはじめる

折々には、いくつかの妖精のような輝きに出遭う
やつれてみすぼらしい姿のまま、それでも
精一杯の笑顔を振り向けて愛情を示すと
彼らの精一杯で愛情を返してくれる

夢見心地でいると彼らは目覚めに堕ちてゆく
妖精の姿では、もう、いられないと告げて
「サヨウナラ」
優しさが如何に残酷なものか、
だれかに語りたいが、忘れよう

ああ…あなたに見た夢なら希望になる
うん…あなたに見た美しさなら希望になる-
ただ辺境から辺境へと歩くだけの、無為の涯
歩く記憶として想い出される幻の、希望になる

だから、あなたに雨は降らない
あなたのもとに雨は、降らせない
たぶん、永遠に壊れたままの街のあなたに雨は、
降らない

(2015.03.29. Thanks For ...)

2015-03-08 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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