…だけのことに過ぎない

壊れたままでさえ受け止めてくれるだろう
そんな彼女の元へ駆ける勇気はなかった、
たぶん、それがすべてである。

語ること語らないことすべてが意味を持ち、同時に
意味を失ってゆく時間のなかで私たちは一人に戻っていった。

あまりに近いことは遠いことだが、
そのときの私たちは同時に、
何かひとつを失ったのだ-

せめて、そう
想いたいだけだとしても。

最高の理解者が最大の哀しみを連れてくる-
私はひとつの定理を知ったが、彼女も同じであったかもしれない。
彼女は良く「似てるのよ」と言ったが、それを聞くのは辛いばかりだった。

最後の恋人を、別れ得ぬまま逢えなくなった恋人を、私の最愛の人としよう
アルコールが大好きだった彼女を、彼女に聴かれぬ場所で愛していたと呟こう

忘れるために訪れたとさえ言える場所でまで想い出してしまうのか?
そう、問うべきではないだろう

忘れようとしてこそ強く想い出している-
ただ、それだけのことに過ぎない。
2015-05-04 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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