あなたと私(の間)には

戻ってきた夏の陽射しにさらされる景色に改築中の作業音が鈍く響く
陽射しに焼けながら、にじむ汗を拭い拭い打ち込む杭

冷房を強めにして昼のうどんを想いうかべながら走る営業車
蒸し暑いだろう今夜用のメニューに悩む自転車
暑い、暑い、と言いながら話さずにいられない話題を抱える散歩

地球儀に記された砂漠に触れても指は乾かない
北極に触れても凍らず、海に触れても潮風は吹かない
それでも砂漠を見れば、北極を見れば、海を見れば

深く、誰にも知りえないほど深く、
それはきっと蠢いているのだろうけれど
私は一体、その何分の一を知ることが出来るのだろう
いや、知り得るのだろう

昨晩、風呂場で気付いた傷は
乾いた血をこびり付かせているが
私は、いつ怪我したのかを覚えちゃいない
どうして怪我したのかを覚えちゃいない

私は一体、その何分の一を知らないのだろう
いや、知らないままに過ごしているというのだろう

娘が言う
「パパ、さっきの傷、まだ治ってないね」
2006-09-05 11:59 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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