どこまでも平坦な坂を

宮益坂は明治通りに交差する、だから突っ切れば良いだけのことだ。
「幾ら歳月を経たとしても宮益坂が明治通りにはなるまい」
と、それが甘かったと知ったのは、必死になって平坦な宮益坂を幾度も幾度も行き来してからだった。

雪でも降ればスキーとは言わずとも、ソリ遊びくらいは出来るはずの、あの坂はどこだ?
まるで同じ建築物、まるで同じ店、まるで同じ人…今や明治通りは平坦な宮益坂だったのだ。

そこで微かな勾配だけを頼りに私は一人、到る所で宮益坂を壊してまわったのだった。
そうしてヘンテコな新しい坂が出来ると私の前には目標の店があり、
「ついでだからな」
と、親切にもその店も壊して坂にしておいた。

初出:note.mu(20150527)
2015-05-30 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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