かなしみの唄は歌うまい

ひととの近しさがかなしみの大きさ、そのものになる

あまりに大きなかなしみは
あらゆる感情を飲み込んでしまうさえ、ある
すべての感情が当のかなしみごと麻痺してしまうほどまでに

そして、それでもなお、
それほどまでにひとと近しくなってしまいたいのだ、わたしたちは

孤独と闘いながら血まみれの孤独になってゆかねば、わたしたちは

あまりにひとと近づいてしまう、かなしんでしまう、すべてのかなしみを



うしなってしまう



初出:note.mu(20150530)
2015-06-02 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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