測量船だけに棄てゆくことが許される

気休めの一瞬間さえをも与えるものかとばかりに押し迫る
行く先を持てないままの狂気と怒り、焦燥、疲労、破壊欲
辛うじて倒れる勢いで進めた一歩なら奈落に

夕暮れの気配を漂わせ始めた無表情な空が
知らぬ顔をして色を変えてゆこうとする
いつでも空はドライに無視する術には長けている
空のした、空のなか、空のうえ、
どこでも好きに通り抜けるが良いさ、引き裂くが良いさ
空の持つ特権を読むような力を与えるな

海を渡る勢いで流れ込み消える川沿いを歩く測量船よ
水平線の計測は終わっただろうか
そこへ渡航する計画は、もう始まっているだろうか
沈黙のなかにのみ沈み込んでゆく測量線よ
君だけが空を棄てて海を棄ててすべてを棄てて
すべての地平だけを辿るのだろう

初出:note.mu(20150528)
2015-06-06 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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