もう、わたしたちとは呼べない

よく言われるように、だ
死者は無限のやさしさである

彼らだけが与えてくれる死の体験
無限の愛だけを体現しながら消えてゆく
彼らだけが、彼らだけが

路傍の小石ひとつにも宿る
その光は私の希望なぞにもなってしまったし
腐敗した生活の終止符を予感させてくれた
(ここでなら終始と書いて涙ぐんだ)

死地での長い一瞬間、
それは永遠になったし永遠なのだろう、
私はあなただったし、あなたは私だった

初めての出逢いから無限に後退しつづけながら
あなたが私を呼べなくなったように
私はあなたを呼ぶことを奪われた

はじめから出逢いは私たちの死のなか
そこで見る夢のなかにだけならば
訪れることを許されていただけだった

初出:note.mu(20150531)
2015-06-05 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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