未完成の約束

未完成の季節だけを描き続けるきみを追いながら
そっと見上げる空には無数の季節、
そして追う足、止まった足から足音だけが響く
渓谷、止まったままの足音だけが響く渓谷だった
川を見たものが終焉を見るような
いつもそこから季節が始まるような
渓谷、それは渓谷だった
きみの足跡は確かさを以って描かれていた
そこに季節のひとつひとつを残しながら
季節はどれもひとつ未満だった
ああ、風が吹く、きみも知らない風が吹く
安堵する足音が響くのは、山頂にしよう
白い渡り鳥が延々と連なり越えてゆく
メビウスの輪を眺めることができる、
そんな山頂にしよう
わたしたちは、そんな約束をしようとしていた

初出:note.mu(20150610)
2015-06-24 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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