崩れずに崩れたままの均衡を

開きかけた、閉じかけた
どちらにも想える扇が不自然な緑を宿す枝に静止していた
いつでも瞬時に飛び立つ小鳥のようにも見える
違うのは空がないことだろうか、空は潰れている

きみが疲れきったままよろめく帰路を
軽やかに通学してゆく学生たちが大勢、過ぎるだろう
そこから遠くないところにあるようだ
それを象徴と笑うのも良いのだが
いずれにしても一瞬のことだ

開きかけ閉じかけ、閉じかけ開きかけ
どちらに傾くかは過去に依存するのか未来に依存するのか
そういう問いの仕方をきみは好んだかもしれない
今は、もうどうでもいいかもしれない

閉じられようとする窓をすり抜けて
かろうじて飛び出した小鳥が後も見ない
それだけで十分だった、そう想う
脱出というのは、そういうものかと想う

初出:note.mu(20150611)
2015-06-28 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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