黒猫の歩みに似せて

無音を足音に変える夜の黒猫の歩みに似せてきみが微笑むと風音を無音に変えて暖炉の炎が煙突を突き抜ける。赤い星、青い星、白い星らが赤く染まろうとする月らめと共に燃え、太陽のない夜を永遠のものとした。

きみはしおりによってだけ保たれている本を読み続けているのか、その本の正体は、その本体は、しおり一枚で終わるというのに、白紙のノートを埋めるかのように、きみは読み続けているのか。哀しみよりも哀しいと花びらを散らした恋の底にとどまったまま。

きみが燃える。
一枚のしおりを手にして、きみが燃える、夜が燃える、月が燃え尽きるように星が消える夜空の焼熱が煙突を突き上げる。
赤と黒だけにすべてを変えて、
きみの夜が黒猫の歩みに似せて燃えてみせる。

初出:Tumblr(20150619)
2015-07-05 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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