取り戻しから逃れるもの

もし、まだ私に涙が残っていたとして、
-そうであると信じたいが-
なにに涙を流せばよいだろうか、
そう訊いたとしたら、きみは笑うだろうか

疲れきった季節が漂着する海岸で
いく時間か、あるいはいく日か
もしかしたら語りあったように
きみは私の問いに笑うだろうか

孤島が見える丘の上から
孤島までを吹く風のように笑うきみの
遠い恋までの長旅を
遠い、遠い、うんと遠い-
そう笑ったように

変わることのない季節のなかで腐乱する
あの、いくつかの想い出を入れ替えながら
私の涙を探して欲しい
あまりにも疲れきってしまった、
あの私の涙を探して欲しい

時間がないから、きみがいないから
今の私には、ほんの少し
気のせいばかりの涙が必要だ
2015-07-21 00:00 : カイエ、詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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