夢のなかでは、出逢えない

もし、その夕暮れに私の影がなびいていたら
きみは知るだろう、そこにはだれもいないことを
私も知るだろう、きみには逢えないだろうことを
バスが発車音だけで消えてしまうように、
きみも私も消えてしまったわけだが
そこには小さな小川が流れていて、
私たちの知らないひとが活けた花が揺れていて、
そうして再び、きみも私も息を吹き返す
いくつまで数えたか忘れてしまった星
どこまでを数えたか忘れてしまった星
どこからでも私たちが星だけを数え始める夜が始まる
それは悲しいことではない
きみに告げよう、それは悲しいことではない
振り向ける、振り向けられる、
精一杯の笑顔を
受け取ることが、できる
もし、その夕暮れに私の影がなびいていたら
悲しみにはあまりに遠すぎるじゃないか
砂がすいこんでしまう涙さえ

(初出:2015/08/15 From note)
2016-01-25 00:00 : Zero Areas Ⅰ/0 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補