裏返りジグゾー

夕焼けの写真と朝焼けの写真
仮に知らない場所の 二枚を並べられたら
私は区別がつかないだろう

なのに夕暮れ時には フと寂しさを感じてしまう
何が寂しいのかも分からずに 寂しくなってしまいます

稀にしか見ない朝焼け時には ハタとヤル気に満ちてしまう
何がやりたいのかも分からずに ファイトに溢れてしまいます

子供の頃は 夜は魑魅魍魎が出る不思議なあやかしの闇にドキドキし
学生時代は 夜は男女入り乱れての乱痴気騒ぎに春を謳歌し
きっと 夕暮れ時は寂しいばかりではなかったはずなのに

子供の頃は 行きたくもない学校のことを考えては駄々をコネ
学生時代は 惚けた快感が虚しさに変わっていくのに情けなくなり
きっと 朝日が昇るとて 嬉しいことばかりではなかったはずなのに

同じ一葉の写真の表裏 なぜにこうも違うのだろうか
そこには 忘却の彼方に葬られた記憶が宿って
想い出せと叫んでいるかのようだ

全てを面白おかしく過ごすだけが人生とは想わない
それでもやはり、パズルの裏表を引っ繰り返したくなることがある
明るい燦々たる陽射しに いつでも包まれたいと想うことがある

眉間にシワ寄せるために生きているのではない
そう叫びたくなることがあるのだ

私は叫び続けよう 大声で叫び続けよう
パズルが面白おかしく組み立てられるように



(初出:2004年12月24日)
2006-09-09 11:12 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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