存在しないように瞳は、瞳が存在しない

土塊のような空だった、木の根が光っている
川の瀬音を想いだそうとしながら、遠くを行き交う街を想いだす
走馬灯のように、という言葉が想い浮かぶが走馬灯は想いだせない
雲のように、だれしもが去っていった
ひとり、動けないまま、土塊のような空だけを見あげている
泣きやむことを知らない赤んぼうの泣き声に共鳴させる
静けさに似せた朝のように、光りつづける木の根を見つめながら
いくつもの、無数が通りすぎるのを、ただ見つめている
いくつもの、無数の、見えないものたちへの叫びを聞いている

(初出:2016/06/28 From note)
2016-06-28 00:00 : Zero Areas Ⅰ/0 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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