季節に花は咲かない

なんども、なんども、だ
遠く…と書いては(あるいは言っては)立ちどまる、
あるいは、それを待っては流れゆく花という花が咲くのだ
まるで季節を問うことを知らない花たちが狂い咲くのだ
遠くに、遠くで、遠くまで、なんでもよいのだが、
近くさえわかりはしないので、遠くと呼んでいるだけなのだが
砂埃のような季節さえもが通りぬけようとしたが、
かれらは諦めて別の道を探しながら消えてしまった
もう、きみの後ろ姿すら覚えていない夕暮れ、
遠く、そうだ、遠くを通りすぎるようなふりをしながら
愚かな満員電車が立ちどまっている
その響きがいつまでも途絶えることを知らないので、
まるで、その街には永遠というものが存在するかのようだったし
その永遠のなかにだけ、あの、無数の花たちが咲き乱れているかのようだった
無数の、むすうの永遠の花たちが永遠を咲こうとしているようだった
2017-02-22 00:00 : Zero Areas Ⅰ/0 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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