きみよ斃れよ、痛みに耐えて

川を想いだすを、きみに与えよう
そう告げる声を耳鳴りのように眺めていた
それは石に刻まれた顔のように美しい死に顔だ
河原に似て、ここには空がある
鳥の飛ぶことが許されない空が
「鳥は空の窓だったんだよ」
父が、そう教えてくれた季節は窓のなかに消えていった
窓のなかに季節は消え、
どこから訪れるのかを教えない
けっして歩いてはいけない舗道を敷きつめる
それは死の臭い
穏やかな午後の休みの臭い
振りかえればだれもいない、
振りかえればなにもない、
歩くものを失いながら生きのこってきた道
道におちてきた空を踏みながら歩く音
かがんだ腰に感じる鈍い痛み
斃れることを許さない激しい痛み
2017-05-29 00:00 : Zero Areas Ⅱ/0 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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