無色の雲

いつの頃だったのだろうか、
青い空と並行して流れる川の畔
小さな舟に似せた板のうえ、
捧げられるなにもなく捧げられる
無数の命を救いあげることのない、
一片の雲が川面に冷たく浮かぶ
越えられたことのない川の畔、
向こう岸だけでこちらの岸を持たず
向こう岸だけにすべてを残し
川の畔にはだれもいない
川面の雲には色がない
2017-06-08 00:00 : Zero Areas Ⅱ/0 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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