距離と雲

遠のいてゆく雲に命は届かない
郵便配達員は何度も何度も繰り返しベルを鳴らす
だれもいない家のベルを
さびしい川、かなしい川、愉快な川…
いくつもの川を横切って季節は季節へと変わる
ただし風は風のままだった
ひとりだけが座ると椅子になる自転車を想いだす
踊り場にたたずむ紫煙のように
あまりにも遠くを知らない夕焼け空のように
今日も都会を都会が飲みこんでゆく
だれひとり、見たことのない都会を
明日、来る予定のだれかを、
明日、だれが知っているのだろうか
雲が消えて遠くは、なくなった
2017-06-09 00:00 : Zero Areas Ⅱ/0 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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