枷と目眩と

穢れた愛を抱いた少女は路上に捨てられた煙草の煙を背負っている
少女の隣の限りなく遠い友人は次々に消え
産まれることを恨んで消えることも出来ないままに
街は少女を雨中に晒し、偽りの孤独に毒づく力を与えた
迷走した道は迷うことなく誰をも導くというのに
誰もが行きたい先に辿り着けないままに彷徨い、立ち止まり
きっと見えない星を追って空を見上げるが
巨大なプラネタリウムに飲み込まれたままに満点の星に釘付けされ
常に反転する世界で平衡を失うことも出来ず
花畑に身を委ねることが出来たらと願いながら
醒めない夢の中で笑っている自分の姿は泣くほどに鮮明で
だから
君の声が届くまで、届くところまでの地図を下さい
非真実の地図をなぞる手は温かい血を想い出すから
凍った海に投げ込まれた君が深く沈みゆく前に
もう届くことのない自分宛の手紙を抱いて君を追おう
いつか光と闇が交差する一点で君と会ったように
蝋燭の炎は変わり続けている
2006-09-14 18:42 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補